外国為替証拠金取引とは、一言で言えば、少ない投資資金でより大きな外貨を売買し、為替差益と金利を得ることが出来る取引のことです。
5万円や、10万円といった一定の証拠金(保証金)を預けることにより、1万ドル、つまり100万円程度の外貨を取引することが可能です。(1ドル=100円と仮定)
この投資を一番すばやく理解するには、実際の投資事例を見ていただくのが、一番良いと思いますので、以下紹介させていただきます。
−−−−−− 実例紹介 −−−−−−
まず証拠金として10万円を取引業者に預けます。
レート 1ドル=100円で、1万ドル購入したと仮定すると・・・
1万ドル、つまり日本円で100万円分のドルを所持していることになります。
で、所有している間は、日本円で1万ドル、つまり日本円で100万円分のドルに対し、利息がつくことになります。
たとえば、アメリカの利息が現在3%だと仮定すると、
100万円×3%、つまり年間、3万円の利息収入を得ることが出来ます。
日本円で投資している金額は、あくまで10万円です。10万円の投資に対して、年間3万円の利息収入。うそなどではなく、これは本当に外国為替証拠金取引の仕組みを活用すれば可能な金額です。
これは、外貨を所有していることによる収入です。
では、為替水準が変動した場合はどうなるのでしょう。
1ドル=100円が、1ドル=110円になった場合・・・
先ほどは、1ドル=100円で購入したわけですから、1万ドルの評価額は100万円でしたね。では、現在はどうなっているのでしょう。
1ドル=110円で、1万ドル所有しているわけですから、評価額は、110万円になります。
ここで売却したと仮定すると、
110万円ー100万円=10万円
つまり10万円が為替差益となります。10万円投資して、円安が少し進んだだけで、10万円の収益。うーん。おいしいですね。
ただ、一方為替水準が逆の方向にふれていったらどうなるのでしょう?
1ドル=100円が、1ドル=90円になった場合・・・
1ドル=90円で、1万ドル所有しているわけですから、評価額は、90万円になります。
ここで売却したと仮定すると、
90万円ー100万円=−10万円
まずいですね。10万円の損失が発生してしまいます。
証拠金として最初に預けた10万円は、10万円の損失を受けたことにより、今ではゼロになってしまっています。
しかし実際は、例えば証拠金の7割が損失で消えてしまったら、強制的に決済される等の仕組みが存在します。つまり、1ドル=93円まで円高が進んだ場合、評価額は、−7万円となり、証拠金は、10万円―7万円で3万円しか預けていないことになります。
こうなってしまった場合、追加で証拠金を預け入れない限り、強制的に買い付けた外貨は売却され、損失が確定します。これを、ロスカットと呼びます。
上記で見たような取引、つまり一定の証拠金(保証金)を担保に、その証拠金の何倍もの金額の外貨を売買可能なのが、外国為替証拠金取引です。
こういった取引は、少ないお金で大きな金額を動かすため、てこを使っているという意味から、レバレッジ取引と呼ばれることもあります。
外国為替証拠金取引、レバレッジ取引、証拠金という単語を聞いただけで、拒否反応を示す方がいらっしゃるのは事実です。
悪徳商品先物のイメージが強すぎるのがその理由だと思います。
しかし、そう決め付けるのは、非常にもったいないと思います。適切な知識を身に付けて、この金融商品を活用できれば、非常に有利な商品であるといえます。
投資に絶対はありませんが、間違いなく言えることは、安全であると思われている外貨預金よりも、絶対に有利であるということです。
毛嫌いせずに、是非読み進めてみてください。そこには、例えば、証拠金100万で年間80万の金利収入が得られる投資手法が存在しているのですから。
(※当然投資ですからリスクはあります。)